山の翁(Fate/Grand Order)製作記
■洗浄(2018.3.2)

今回はレジン製のガレージキットなので、まずは離型剤落としのため洗浄します。
ポリデントを溶かしたお湯に漬け込んだら中性洗剤+クレンザーでガシガシ洗います。
■パーツ切り出し(2018.3.4)
洗浄して乾燥させたらパーツを切り出します。
パーツの表面は割と綺麗なのですが業者成型に比べるとゲート位置やパーティングラインの処理が粗いです。
これらは業者成型ですとパーツ処理がし易いように考えられてるのですが、個人成型でそれを望むのは無茶ってもんです。
■穴開け(2018.3.9)

パーツの大まかなバリ取りが終わったので関節ジョイントを嵌める穴を開けます。
レジン表面のままだと状態が分かり辛いので、穴開け箇所にサフを筆塗りします。
これで、開口前に当たりを打つ針の位置や穴開けの具合も分かり易くなります。
■仮組(2018.3.12)
山の翁、仮組しました。
もの凄いボリュームで造型も良くカッコイイです。
関節の調整もマダマダです。
関節はタイトにした方が見栄えは良いのですが、やりすぎると可動範囲が狭くなってしまいますので、細かい調整が必要です。
■各部加工(2018.3.14)
今回はアクションフィギュアなので動かした時、各部が当たる可能性があります。
塗料の食い付きを良くするため関節部を中心にヤスリ掛けしておきます。
細かい所のヤスリ掛けにはHiQPartsのDCロックピンセットが便利です。
以前から細切りしたペーパーをピンセットで挟んで使うことはしてたんですがピンセットがロックされて摘む力が要らないことが、こんなに楽だとは思いませんでした。
品質が良い分、お値段も高いですがもう1個ぐらい欲しいです。
ヤスリ掛けが終わったら2度目の洗浄をします。
再洗浄することで離型剤を確実に落とします。
パーツが乾いたらガイアのマルチプライマーを塗った後、サフを吹きます。
サフを吹くと表面の状態が良く分かるので、気泡や欠けを修正します。
黒瞬着を使って気泡を埋めます。
黒瞬着は流動性が高く、エッジなどの盛り付けには不向きですが、タミヤの瞬着硬化促進剤を塗ってから盛れば多少は盛れます。
盛った後は瞬着硬化スプレーで完全硬化させます。
マントのギザギザ部分のバリ取りにはファンテックの超硬スクレーパーが便利です。
デザインナイフだとやりにくい奥まった部分も削れます。
プラパイプの組み合わせでグリップを作りました。
さらにサフを吹いて表面をチェックします。
埋め切れてない気泡や傷をプラパテを使って埋めます。
処理したらサフを吹きます。
右手のひらと剣のグリップにネオジム磁石を埋めて脱着できるようにしました。
最初2ミリの磁石を埋めたのですが保持力が足りずギリギリでしたが3ミリの物に替えました。
グリップのネオジムは表面に黒瞬着を塗って隠します。
手首にボールジョイントを埋め込みました。
これでポーズを取ったとき、手に表情が出せます。
キットで股関節はボールジョイントを使うように指定してたのですが、チョット動かし辛かったので球体ジョイントに替えました。
ジョイント軸の深さを確保するために斜めに穴を開けてます。
剣に刺さってる釘はレジンパーツが有りますが、こういったシンプルなパーツはプラ棒+プラパイプで自作した方が早いし精度も出せます。
全てのパーツの加工が終わったので仮組みしてチェックします。
関節の調整も済みました。
これからバラして塗装です。
※右手のトゲの向きが間違ってるとディーラーの方からご指摘頂きました。
完成時は間違えないように注意します。
足の付け根はイエサブ球体ジョイントを斜めに挿してます。
そのためちょっとジョイントがボディから浮いてます。
完成すると余り見えないところとは言え、このままでは見た目が悪く可動させたとき軸への負荷も多そうです。

そこで、ジョイントの受けを作るためポリパテを塗りジョイントを押しつけました。
昔、自作ガレキを作ったときの治具が役に立ちました。

ポリパテが半硬化したら一度外し、治具を戻したら完全に硬化させます。
治具を外したら成型して完成です。
これで見た目も良くなりました。
■塗装(2018.3.31)
鎧各所に有る紫を塗ります。
関節ジョイントも塗装するように指示されたので塗ります。
プライマーを塗ってから黒サフ→塗装します。
色を間違えないように台座にメモをしておきました。
紫部分をマスキングしたら黒サフを全体に塗ります。
マント等、布部分は黒にベースグレーでMAX塗りしました。
さらに明るいベースグレーでハイライトを入れてます。
ドクロ部分はベースグレー→白でMAX塗りしました。

胴の鎧はベースグレー→少し明るいベースグレーでMAX塗り→スモークです。

手足の鎧はガンメタ→スターブライトアイアンでMAX塗り→スモークです。
鎧部分はスモークを塗ることで深みを出してます。

剣は中央をスターブライトアイアン、縁をガンメタで塗りました。
ここからマスキングして巻き付けてある布を塗ります。
肩アーマー前面の板はスプリング接続にしました。
これで、可動に合わせ板が動くので胴体との干渉を解消できます。

スミ入れが終わったら保護のためクリアを吹きます。

クレオスのレイヤーバイオレットでフィルタリングします。

鎧のエッジにタミヤのウェザリングマスター銀でドライブラシします。
ウェザリングマスターは粉状なので保護のために半ツヤクリアを吹きます。
マント等、布部分はツヤ消しクリアを吹きました。

目玉にはH・アイズを埋め込みました。

胸と剣のドクロは発光してる風にグラデ塗装しました。
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